ゆびきり
約束の時はゆびきりしよう。
昔みたいにゆびきりしよう。
ゆびきり
ここはとある街。
そんなに大きくはないけれど、
そんなに小さくはない、普通の街。
結構緑に囲まれてて、朝の空気が気持ちいい。
「う〜ん・・・!」
私は、ぐぅ〜っと大きく背伸びをした。
外は、まだ少し霧がかかっている。
「気持ちいい〜・・・・・あ、おはようみんな。」
5.6匹のポケモン達がよってくる。
その子達に毎朝あいさつするのが、私の日課。
この子達は街に住んでいる、一応野生のポケモン。
街のみんながエサをあげてる。
朝ご飯をあげるのは、私。
「あら・・・・・・?」
見慣れないポケモンがいた。
どうやらコブラのよう。
「・・・アー・・ボック・・・・?」
この近くには大きな森がある。
このアーボックは、森から出てきたのだろうと思い、みんなと同じようにエサをあげた。
すると女の声が、急ぐ足音と共に聞こえてきた。
「アーボック〜〜!?あんたどこにいったのよ〜!?」
「あら・・・あなた飼い主がいたの?」
「しゃぁ〜〜〜。」
アーボックが、その女の方を向き、鳴いた。
「アーボックならここですよ〜〜!!」
私は、走ってくる赤い髪をした女の人に手を振った。
「アーボックあんたどこに行ってたのよ!!」
「しゃぁ〜〜〜。」
「全く勝手にどこかに行って・・・。」
赤い髪をした女の人は、手を腰に当て溜め息をついた。
「初めまして、私って言います。」
成り行きなのかよく分からないけど、私はその人にあいさつした。
「え・・・えぇ・・・私はムサシ・・。」
「お〜〜〜い!!ムサシ〜〜!!アーボックいたか〜!?」
今度は男の人が走ってきた。
その人の声は、どこかで聞いたことがあるような気がした。
「えぇ〜、いたわよ〜!」
「はぁ・・・はぁ・・・そうか。」
「・・コジ・・・ロ・・・ウ・・・君・・・・・・?」
「・・・・だ・・・・誰だ・・・?」
似ていた、私の初恋の人に。
いや、きっとこの人。
きっと、初恋の人。
「・・・・・・・・・よ・・。」
「誰?知り合い?」
「・・・ムサシ、先、行っててくれ。」
「な、何でよ・・・。」
「頼む。」
その男の人・・・いや、コジロウ君が言うと、
ムサシさんはアーボックをモンスターボールに入れて、歩いていった。
「・・・本当にか?」
「・・・。」
最後に会ったのは、小学生くらいの時だったから、
どういう風に話せばいいのか戸惑った。
「そっ・・か。」
「元気だった・・?コジロウ君・・・。」
「お、おぉ。」
「私も、元気だったよ・・・。」
しゃべり方が、無意識に変わったから、
少し、恥ずかしかった。
「・・・・・・・悪い、約束守れそうにもないよ・・・。」
約束、最後に会った日にゆびきりした約束。
"今度会ったら結婚しようね。"
って、よく子供がしそうな約束。
「うん、いいの。・・・覚えててくれただけで。」
「そっか・・悪いな・・・。」
「・・・あはは、本気で謝らないでよっ。・・・・・・懐かしいね。」
「あぁ、懐かしい。」
「小学生くらいだったもんね、最後に会ったの。」
「あ〜、それくらいだったっけな〜。」
「ねぇ、もう行くでしょ?」
「・・・あぁ。」
「ねぇ、また会えるよね。」
「おぉ、また会いにくる!」
「絶対ね!」
「んじゃ、約束な!」
「うん、約束!」
最後に会ったあの日みたいに、私達はゆびきりした。
昔みたいに、私達はゆびきりした。
そして、手を振った。
笑顔で、手を振った。
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また同じ様な話。
・・・・格好いいよコジロウーvv(逝
ちなみに私は旧ポケモンが好きなので、アーボックなんです。(何