コジロウさん?




コジロウさんですよね?




そういえばあの日も、あの夜も雪だった。






暖かい雪






「コジロウさん・・・・・・。」



・・・・・・か・・・?」



「はい、です・・・・・・。」



「ひ、久しぶり・・・だな。」



えぇ、本当にお久しぶりです。



最後に会ったあの日、あの日も雪が降っていましたね。



何年ぶりでしょうか、5、6年ぶりでしょうか。いえ、もっとでしょうか。



「元気・・・・・・だったか?」



「はい、この通り。」



「そうか・・・・・・。」



あの雪の夜に、私達はお別れをしました。



大切なお仕事で、私はついていけなかった。



だから、お別れをしました。



「コジロウさんは、お元気でしたか?」



「あ、あぁ。」



「お先、急ぐんですよね。・・・・・・さようなら。」



これ以上あなたのそばにはいられなかった。



嫌いだったから、違う。



好きだったから。大好きだったから。



あまり長くいると、また別れが辛くなりますでしょう?



だから、少しでも早く。少しでも早く。



「待てよ・・・・・・。」



コジロウさんは、早足で去ろうとする私の肩を掴みました。



少しだけ強く、掴みました。



「は、はなして、はなして下さい。」



「せっかく会えたのに、もう少しくらい俺といてくれよ。」



「別れが、辛くなります。知っておりますか?あの日、私がどれだけ涙を流し悲しんだか。もういやなんです。」



ぽふん。



あなたは私を、そっと優しく抱きしめました。



雪のようでした。



暖かい雪のようでした。



「はなして・・・・・・下さい。」



「好きなんだよ・・・。」



「私だって好きです。だからもうはなして下さい。私に辛い思いをさせないで下さい。」



「・・・・・・寂しかったな。悪かった・・・。」



その暖かく優しいあなたの言葉を聞いたとき、



私は涙があふれ出ました。



「コジロウさんっ・・・・・・・・・。」



・・・・・・・・・。」



あなたは私の頭を撫でてくれました。



どこか懐かしい感情でした。



ほんの少しの間、私達はそうしていました。



ほんの数秒だったけど、永遠のような時間でした。



「俺、もう行くよ。ごめんな、寂しいよな・・・。」



「いいえ、大丈夫です。ただ、ただ、また逢いにきてくれますか?私がどこにいてもいつか逢いにきてくれますか?」



「・・・・・・おぅ!」



にっこりと、優しくてまぶしすぎる笑顔。



少しだけ胸がドキッとして、これも懐かしい感情で。



「さようなら。」



一度だけ振り返って手を振ってくれたあなたに、



私はめいいっぱいの笑顔で手を振りかえしました。



涙をこらえた作り笑顔じゃない、本物の笑顔で。



また逢えるから、涙なんていらない。



きっとまたいつか、私に逢いにきてください。



きっとまたいつか。きっとまたいつか。







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初、ポケ夢。
「綺麗な文章」ってのを書きたかった。
コジロウ、何か変だな・・・。


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