シシリエンヌ (2005.12 出版 2006 読破) 衝撃度 ★★★★☆
「野ばらさんの小説の大半は少し歪んだ純愛小説だ」という勝手なイメージを持っているのだが、この作品は今までとは異色。
違い露骨な性的描写も多く、ポルノ小説や官能小説だと誤解されそうな作品で最初は戸惑った。
最終的には、今までの作品同様 「人の弱さ」とか「群れない強さ」を伝えたいのだろうなぁと感じた。
根本的なものは何も変わっていないけれど、少し作風を変えて新たな読者層を開拓したかったのかな?
個人的にはキライじゃないけど、初めて野ばらさんの小説を読む人にはオススメしたくない。
他の野ばら作品を読んでみて、彼の小説が気に入った人にだけ読んで欲しいような気がする。そんな一冊。
ミシン2 カサコ (2004.07 出版 2006.09 読破) 満足度 ★★★★☆
前作では主人公の少女がパンクロッカーのミシンをステージ上で殴り殺したところで終わった筈なのに続編??「カサコ」ってどういう意味?
と少々不思議な気持ちで手に取った。
冒頭部分で、そう来たか…強引過ぎると思う人も居るかもしれないが鈍臭いカサコだから、これも有りかな?とも思える。
お洋服の描写が細かいあたりは野ばら作品という感じがする反面、内容は他の作品に比べるとダークな部分が少ないというか、単なる友情小説に近いような感じで野ばら作品っぽくないかな?という気もする。
「下妻物語」は何となく敬遠してて読んでいないが、こんな感じの作品なのだろうか?と、ふと思ってみたりした。
何だかんだ言っても、このテの物語は結構好きなので満足度は高かった。
ロリヰタ (2004.01 出版 2005.09 読破)
表題作と書き下ろしの「ハネ」2つの物語が収録されている。
「ロリヰタ」の方は、ちょっと切ない恋物語。フィクションなのかノンフィクションなのかドキドキしながら読み進めた。
「ハネ」の方は思わぬ展開に驚きつつ読み進めた。こちらも同じく切ない話。
ロリータファッションを好む人は心の中が淋しいのかもしれないなぁと、野ばらさんの本を読むといつも感じる。
カルプス・アルピス (2003.10 出版 2005.06 読破)
友達の代わりにプールの監視員をしていた主人公が記憶を取り戻すために毎日プールで泳ぎ続ける記憶喪失の彼女と出会うことから始まる不思議な物語。
これでもか!って位の、どんでん返し…というか予想も出来ないような展開の連続。
凄く不思議な物語だが、あとがきに書かれている作者がこの本を書くきっかけとなった現実の話の方が更に不思議な話だった。
デウスの棄て児 (2003.06 出版 2006 読破)
天草四郎を主人公にした小説。
歴史に詳しくないせいか、この小説に書かれていることが事実ではないかと錯覚しそうになってしまった。
最終的には心の清らかな人々は悲しい結末を迎え、狡賢い人々は上手く逃げ切って生き延びていくのが世の常なのか?
パッチワーク (2002.12 出版 2007.02 読破)
オススメ度 ★★☆☆☆ マニアック度 ★★★★☆
野ばらさんの小説は大好きなのだが、エッセイはイマイチかな…という第一印象。
なんとなぁく、ロリータファッションが好きな乙女ちゃんを対象に書かれているという印象が抜けなくて。
それでも、この本は色々な雑誌に執筆された文章の寄せ集めのせいか自分が読んでも違和感が無い部分も多少あったのが救い。
特に悩み相談的な章が一番読みやすかった。
エミリー (2002.04 出版 2005.03 読破)
初めて読んだ野ばら作品。
チョット精神を病んだような主人公たちの心理描写が上手いと思った。
独特な語り口調にグイグイ引き込まれアッという間に読み終えてしまい、他の作品も読んで見たいと思えた。
カフェー小品集 (2001.08 出版 2006.09 読破) お役立ち度 ★★★★☆
世の中ちょっとしたカフェブームだが、いまどき流行りのオシャレなカフェでなくカフェーという響きが似合いそうな喫茶店を紹介した本。
実際に各店の歴史などを探り、物語りを作り上げたそうで。短編小説集のようでもあり、ガイドブックのようでもあり、エッセイ集のようでもある小品集。
全部で12件のお店が紹介されており、どのカフェーも一度行ってみたいと思えた。機会があれば本当に行ってみたいので忘れないようメモ。
「みゅーず」 京都市中京区西木屋町通四条上ル紙屋町 12:00〜22:45 無休 バッハが流れる名曲喫茶
「フランソア」 京都市下京区木屋町通四条下ル 10:00〜23:00 無休 苦すぎないまろやかなコーヒーの名曲喫茶
「若王子」 京都市左京区若王子町5-2 10:00〜18:00 哲学の道近く 少しずつ変わってきているのかも?
「クンパルシータ」 京都市中京区西木屋町通四条上ル二筋目西入ル 15:00〜23:30 不定休 常に店内にタンゴが流れるタンゴ喫茶
「宵待草」 東京都三鷹市井の頭3-31-16 11:00〜22:30 無休 井の頭公園の前にある大正ロマンの香り漂うカフェー
「ミニョン」 東京都杉並区荻窪4-31-3 マルイチビル 2F 11:00〜22:00 水曜休 荻窪駅から徒歩3分の古びたビルにある名曲喫茶
「ミカワ喫茶 糸きりだんご」 東京都三鷹市井の頭4-9-22 12:00〜16:30 火曜・水曜休 井の頭公園の遊歩道をそれて住宅地に入った処にひっそり佇むお店
「クラシック」 東京都中野区中野5-66-8 12:00〜21:30 無休 中野のサンモールから暫く行った住宅街にある名曲喫茶
「ミルクホール」 神奈川県鎌倉市小町2-3-8 11:00〜22:30 不定休 若い女性客で賑わっているのに不思議と煩くないお店
「ヴィオロン」 東京都杉並区阿佐谷北2-9-5 12:00〜23:00 火曜休 JR阿佐ヶ谷駅から商店街を抜けた住宅街にある小さな名曲喫茶
「スカラ座」 東京都新宿区歌舞伎町1-14-1 10:00〜23:00 無休 歌舞伎町の中心に威風堂々として建つ風格のある建物
「光」 北海道小樽市稲穂2-11-8 11:00〜18:00 土曜のみ営業 都通りにある創業昭和8年の純喫茶
ミシン (2000.10 出版 2006 読破) 純愛度 ★★★★☆
ずっと読みたいと思いつつ読みそびれていた本。
「世界の終わりという名の雑貨店」 「ミシン」 の2作品が収録されている。前者は映画化されているらしいので機会があれば見てみたい。
決して正統派ではなくカナリ歪んではいるけれど、2つとも正真正銘の恋愛小説だと思う。